大阪市西淀川区から川一つ隔てて隣接する尼崎の杭瀬地区。尼崎の南東端。工業都市尼崎市にあって杭瀬は、大勢の労働者が集住した下町の一つ。下町、工場、団地、商店街が渾然一体となった杭瀬のまちは、様々な話題、ネタがある。毎日行ってもあきが来ない。
その中で、一番めだつ「杭瀬1番街」。杭瀬商店街の中で一番大きな通り。ユニークな店が並ぶ。ガッチリ買い物が楽しめる、喫茶店でゆっくりコーヒーが飲める。
昔は杭瀬銀座商店街といったらしく、現在も組合は「杭瀬銀座商店街振興組合」という。アーケードは、ELでリニューアルし、見違えるほ明るくなった。 振興組合が中心になって、街角コンサートなど活性化にも取り組んでいる。
昭和初期には現在の国道2号線沿いに映画館やダンスホールが並び、賑わった街でした。空襲で大きな被害を受けましたが、市場が復興し、大きな県営団地ができ、商店は活況を呈しまた。しかし、今は高齢化が進み、商店街もかってほどのにぎわいはなくなっています。そこで、市場や商店街が中心になって、街角コンサートなど杭瀬の街を活性化する取り組みをはじめました。杭瀬には商店と客との密接な結び付きがあり、それが独特のコミュ二ティーをつくっています。今後、地域密着型として、毎日の生活に必要な商品をお客様に提供することを心がけ、お客様に喜んでもらうため、杭瀬1番街は頑張ってまいります。
和田周二(杭瀬銀座商店街振興組合理事長)
写真「総務省:尼崎市における戦災の状況(兵庫県)」より引用